ダイオキシン類対策(法令?ガイドライン等)
ダイオキシン類とは、ポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン(PolyChlorinated Dibenzo-p-Dioxin :PCDD)等の同族體の総稱であり、毒性が強いことから環境汚染等の問題になっています。
厚生労働省では、廃棄物焼卻施設で働く労働者の健康障害を防止するために、労働安全衛生規則に必要な事項を定め、通達により、事業者が講ずるべき基本的な措置を示すことにより、労働者のダイオキシン類へのばく露防止対策の確立を図っています。
改正 厚生労働省通達「廃棄物焼卻施設関連作業におけるダイオキシン類ばく露防止対策要綱」
労働安全衛生法(昭和47年法律第57號)第42條の規定に基づき、「電動ファン付き呼吸用保護具の規格」(平成26年11月28日 厚生労働省告示第455號)が定められ、平成26年12月1日から適用されました。これに伴い、厚生労働省通達「電動ファン付き呼吸用保護具の規格の適用等について(平成26年11月28日 基発1128 第12號)」において、『「廃棄物焼卻施設関連作業におけるダイオキシン類ばく露防止対策要綱」の改正について』(平成26年1月10日 基発0110第1號)が改正され、電動ファン付き呼吸用保護具は、型式検定合格品であり、大風量形であり、かつ粒子捕集効率が99.97%以上(區分PS3又はPL3)のものに変更されました。
保護具の區分
※廃棄物焼卻施設関連作業以外であっても、ダイオキシン類汚染土壌処理等においては、下表の保護具の區分の準用をお勧めします。
レベル1 | ||
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作業の種類 | 解體 | 保護具選定に係る第1管理區域 |
運転、點検等 | 爐等外(ガス體の測定値 < 1pg-TEQ/m³) | |
呼吸用保護具 |
防じんマスク 又は 呼吸用保護具は、解體作業及び殘留灰を除去する作業においては、
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作業著等 | 粉じんの付著しにくい作業著、保護手袋等 | |
安全靴 | ||
保護帽(ヘルメット) | ||
保護衣、保護靴、安全帯、耐熱服、溶接用保護メガネ等は作業內容に応じて適宜使用すること。 |
レベル2 | ||
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作業の種類 | 解體 | 保護具選定に係る第2管理區域 |
運転、點検等 |
爐等外(1pg-TEQ/m³ < ガス體の測定値)又は爐等內 第3管理區域除く |
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呼吸用保護具 |
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保護衣 |
浮遊固體粉じん防護用密閉服(JIS T 8115 タイプ5)で耐水圧1,000mm以上を |
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保護手袋 | 化學防護手袋(JIS T 8116) | |
安全靴または保護靴 | ||
作業著等 | 長袖作業著(又は長袖下著)、長スボン、ソックス、手袋等 (これらの作業著等は、綿製が望ましい。) |
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保護帽(ヘルメット) | ||
保護靴、安全帯、耐熱服、溶接用保護メガネ等は作業內容に応じて適宜使用すること。 |
注(1) レベル2の呼吸用保護具には、「防じん機能を有する防毒マスク又はそれと同等以上の性能を有する呼吸用保護具」と示されています。
シゲマツは、フィルタV3/OVを取付けた電動ファン付き呼吸用保護具(PAPR)をお勧めします。
フィルタV3/OVは、粒子捕集効率99.97%以上で、有機ガス用直結式小型防毒マスク用吸収缶の國家検定合格品と同等以上の性能を有しています。
レベル3 | ||
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作業の種類 | 解體 | 保護具選定に係る第3管理區域 又は、汚染狀況が判明しない |
運転、點検等 | 第3管理區域における爐等外(1pg-TEQ/m³ < ガス體の測定値)又は爐等內 | |
呼吸用保護具 |
プレッシャデマンド形エアラインマスク(JIS T 8153)又は |
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保護衣 |
浮遊固體粉じん防護用密閉服(JIS T 8115 タイプ5)で耐水圧1,000mm以上を |
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保護手袋 | 化學防護手袋(JIS T 8116) | |
保護靴 | 化學防護長靴(JIS T 8117) | |
作業著等 | 長袖作業著(又は長袖下著)、長スボン、ソックス、手袋等 (これらの作業著等は、綿製が望ましい。) |
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保護帽(ヘルメット) | ||
安全帯、耐熱服、溶接用保護メガネ等は作業內容に応じて適宜使用すること。 |
レベル4 | ||
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作業の種類 | 解體 | 高濃度汚染物(3,000pg-TEQ/m³ < d)を常時直接取り扱う |
運転、點検等 | - | |
保護衣 |
送気形気密服(JIS T 8115 タイプ1c)、 |
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保護手袋 | 化學保護手袋(JIS T 8116) | |
保護靴 | 化學防護長靴(JIS T 8117) | |
作業著等 | 長袖作業著(又は長袖下著)、長スボン、ソックス、手袋等 (これらの作業著等は、綿製が望ましい。) |
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保護帽(ヘルメット) | ||
安全帯、耐熱服、溶接用保護メガネ等は作業內容に応じて適宜使用すること。 |