毒物又は劇物を運搬する車両に備える保護具
毒物又は劇物を車両を使用して、1回につき5,000kg以上運搬する場合には、防毒マスク、ゴム手袋その他事故の際に応急の措置を講ずるために必要な保護具で厚生労働省令で定めるものを、2人分以上備えなければなりません。
毒物又は劇物(23物質)に対する保護具
No. |
物質名 |
防毒マスク [吸収缶](1) |
保護手袋(2) |
保護長ぐつ(2) |
保護衣(2) |
保護眼鏡 |
1 |
黃リン |
酸性ガス用 |
● |
● |
● |
- |
2 |
四アルキル鉛 |
有機ガス用 |
○(2) |
○(2) |
○(2) |
- |
3(3) |
無機シアン化合物 |
シアン化水素用 |
● |
● |
● |
- |
4(4) |
フッ化水素 |
酸性ガス用 |
● |
● |
● |
- |
5(5) |
アクリルニトリル |
有機ガス用 |
● |
● |
● |
- |
6 |
アクロレイン |
有機ガス用 |
● |
● |
● |
- |
7(4) |
アンモニア |
アンモニア用 |
● |
● |
● |
- |
8(4) |
塩化水素 |
酸性ガス用 |
● |
● |
● |
- |
9 |
塩素 |
ハロゲンガス用 |
● |
● |
● |
- |
10(5) |
過酸化水素 |
酸性ガス用(1) |
● |
● |
● |
● |
11 |
クロルスルホン酸 |
酸性ガス用(6) |
● |
● |
● |
- |
12 |
クロルピクリン |
有機ガス用 |
● |
● |
● |
- |
13 |
クロルメチル |
有機ガス用 |
● |
● |
● |
- |
14 |
硅フッ化水素酸 |
酸性ガス用 |
● |
● |
● |
- |
15 |
ジメチル硫酸 |
酸性ガス用 |
● |
● |
● |
- |
16 |
臭素 |
ハロゲンガス用 |
● |
● |
● |
- |
17(4) |
硝酸 |
酸性ガス用 |
● |
● |
● |
- |
18(4) |
水酸化カリウム |
-(1) |
● |
● |
● |
● |
19(4) |
水酸化ナトリウム |
-(1) |
● |
● |
● |
● |
20 |
ニトロベンゼン |
有機ガス用(6) |
● |
● |
● |
- |
21 |
発煙硫酸 |
酸性ガス用(6) |
● |
● |
● |
- |
22(4) |
ホルムアルデヒド |
ホルムアルデヒド用(7) |
● |
● |
● |
- |
23(4) |
硫酸 |
-(1) |
● |
● |
● |
● |
- 注 (1)
- この表は、「毒物及び劇物取締法施行規則」別表第五を參考に、シゲマツがお勧めする防毒マスク等を記載しています。
防毒マスクは定められていませんが、No.10には酸性ガス用防毒マスク、No.18、19、23は、防じんマスク全面形(國家検定區分RL2)の準備をお勧めします。
- (2)
- 表中の○は、四鉛則により白色のものと規定されています。
- (3)
- この物質を含有する製剤。
- (4)
- この物質及びこの物質を含有する製剤で、液體狀のもの。
- (5)
- この物質及びこの物質を含有する製剤。
- (6)
- No.11、20、21は、防じん機能付き吸収缶の準備をお勧めします。
- (7)
- No.22 ホルムアルデヒドに対しては、隔離式有機ガス用吸収缶よりも直結式小型ホルムアルデヒド用吸収缶を使用する方が有効です。
備考
- この表に掲げる防毒マスクは、空気呼吸器又は酸素呼吸器で代替することができる。
- 防毒マスクは、隔離式全面形のものに、空気呼吸器又は酸素呼吸器は、 全面形のものに限る。
- 保護眼鏡は、プラスチック製一眼のものに限る。
- 保護手袋、保護長ぐつ、及び保護衣は、対象とする毒物又は劇物に対して不浸透性のものに限る。